妊娠していることが分かったら産院を決めなくてはいけませんよね。
どうやって病院を決めればいいのか助産師の大村先生に聞いてきました。参考になれば幸いです。
\助産師の大村祥恵先生に聞きました/
聞き手:あさちゃん(インターン生)・ちよちゃん(インターン生)・古川
あさ:病院の選び方について教えていただけますか?
先生:産む場所として90%近くの方が病院を選びます。
残り10%の方が助産院を選びますね。
助産師に自宅へ来てもらい、出産する方もいる中で、
プライベート出産と言って自分で産む人もいるんだけど、それはお勧めしません。
出産は何が起こるかわからないし、赤ちゃんの命も考えるとやっぱり危ないと思います。
よく病院がきれいだから、ご飯がおいしいからなどという声を聞くと思いますけど
私は、もっと本質的なところを考えて選んでほしいと思いますね。
選び方としては“どういうお産をしたいのか”が重要になってきます。
持病があったり高齢出産であったり、双子の赤ちゃん、逆子の赤ちゃんといった
リスクがある場合、病院を選ばれますね。
助産院ではリスクのある人は受け入れられないので、
健康な正常分娩ができそうな妊婦さんしかお産できません。
また、リラックスという点での違いもあります。
病院は検診を医師が行い、
分娩はその時担当の分娩人がつくので、妊娠中から知っている人がつくとは限りません。
医師もたくさんいる場合は検診に知っている医師がつくとも限らないので
助産院とそこは違う雰囲気だと思います。
助産院は家庭的な感じだと思います。
助産師が妊娠中から分娩、産後まで一貫して見ているので、信頼関係がすごく強いですね。
病院とはまた違った雰囲気です。
あと、助産院が融通が効きますね。
フリースタイル出産ってご存知ですか?
あさ:フリースタイル出産?わからないです。
先生:自由な姿勢で出産をするんです。
病院は医療処置しやすくするために分娩代で上向きのお産が多いですけど、
私は、助産院で1人目を水中出産しました。
全員:ええーー!?
先生:2人目は四つん這いでお産しましたね。
古川:体の構造的に上を向くより、四つん這いが楽って聞きますよね。
先生:そうですね。人によるんですけど、
自分は気がついたら四つん這いになってたからそのままという感じでした。」
全員:へー
先生:まあ、いろんな姿勢であったり、自由度が高いのは助産院ですよね。
古川:私は二人とも帝王切開でした。
普通に陣痛がきて、子宮口もほぼ開ききっていたんですが、
胎児がおりてこなくて。陣痛促進剤も使ったけどそうしているうちに
胎児の心拍が落ちてきて、帝王切開に切り替えましょうということで。
無事産まれてよかったんだけど、当時は、もやもやが残りましたね。
自分のどこが悪かったんだろう、あのときこうしておけばよかったかな…って。
まさか、自分が帝王切開での出産になるなんて全く想像していなかったですね。
妊娠中、そういうこともきちんと想定して心や体の準備をしておけばよかったと
後悔が残りました。
先生:泣く方もいらっしゃいますしね。
産後って、ホルモンが不安定だから、普段気にならない事でも泣けてしまったりするんです。
あさ:産後のケアってどういうことがされているんですか?
先生:病院でも助産院でも、主に出産した方のお話を聞きますね。
そういった点でも産む場所の選び方は“自分がどうしたいか”が大事ですね。
気持ち、体、産後のケアなどを重視するならば、
出産前の教育など助産師がするのでスタッフとして助産師が多いほうがいいと思います。
帝王切開はなるべくしたくないけど病院を選ぶという方は
公開していないかもしれませんが帝王切開率などを調べてみてください。
フリースタイルが良い方は助産院はもちろん病院でもしているところもあるので。
ごはんも和食だったり、自然なものを使っているなど、いろいろありますしね。
古川:私は、帝王切開をしたくなかったので、帝王切開をあまりしない病院を調べましたね。
結局、帝王切開になったけど、
それだけ調べたから仕方なかったのかなぁって思います。
先生:他にも、家から近いか、上の子は一緒に泊まれるか、家族は泊まれるかなどはもちろん、
妊娠中のケアとしてヨガであったり、骨盤ケアをやっているところがいいとかもあると
思うんです。
とにかく“どういうお産をしたいのか”が大切ですね。
しっかり自分で選んだほうが後悔なく、受け入れることができますよね。
自分の体に起こることなので自分ごととして向き合ってほしいです。
1人目の場合、どういうお産をしたいか、どういう妊娠生活を贈りたいか考えるのは、
難しいかもしれないですけど、まわりの口コミなどを聞き、知ることが大切ですよ。
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