出産はそれぞれの状態に合わせて当日の動きが変わってくるようです。
助産師さんがどんなことをしているのか詳しく聞いてきました。
\助産師の大村祥恵先生に聞きました/
聞き手:あさちゃん(インターン生)・ちよちゃん(インターン生)・古川
先生:出産の迎え方で違ったりします。
一般的に産み月がきて、陣痛で入院という方だったら、
妊婦教室なんかでどれぐらいの陣痛になったら病院に連絡をください
というかんじで指示があるりますが、大体は10分おきの陣痛で病院に行きます。
家が遠いという方や経産婦の方は、それぞれ指示があると思います。
これがちゃんと毎回痛いんです(笑)
張ってるっていうのと、生理痛がもっときつい感じ。
ちよ:それが10分おきに…?
先生:そう。痛い時は一度連絡をして、産院からの指示で入院します。
お産が初めての方や、おうちが近い方などは、まだ5分くらいの間隔になるまで
来なくていいよと言われる場合もありますよ。
ちよ:そうなんですね。
先生:破水の方は感染のリスクがあります。
結局赤ちゃんを包んでた膜が破れちゃったら、
そこから菌が上がってくる道ができてしまいます。
感染すると赤ちゃんだけでなく、お母さんももちろん危ないので、
破水の場合は陣痛が来てようが来てまいが即入院です。
古川:破水した場合は、入院してからどうなるんですか?
陣痛が来るまで待つんでしょうか?
先生:大体は陣痛を待ちますね。
赤ちゃんとお母さんのコンディションが良ければ、1日程度待って、
自分の自然陣痛が来るのを待ちます。
古川:へぇ
先生:赤ちゃんとお母さんのどちらかのコンディションが悪ければもう出します。
あとは分娩の進行状態で、促進かけた方が早いかなという人はアクションをかけます。
それは先生の判断と指示によりますね。
先生:医療介入する方は、先生と相談して、家族や自分の都合を照らし合わせながら、
入院する日を決めます。
あとはお母さんや赤ちゃんの状態によって
急いで出さないといけないっていう人だったら、バタバタと説明して、
帝王切開なりいろいろな処置をしますね。
陣痛の方は、すぐにお産というわけでもないので、
赤ちゃんとお母さんの状態を確認しながら、一度お部屋でゆっくり過ごしてもらいます。
産婦人科のお見舞いとか行ったことありますか?
あさ:ありません。
ちよ:ありますけど、妹が生まれた時ぐらいですね。
でもまだ自分も小さかったので覚えてないです(笑)
先生:そうですよね。まぁ、緊張するとやはり血管が収縮するので、
リラックスしないことにはお産にはなりません。
なのでちょっとリラックスしてもらうためにお部屋に通されます。
お産が早そうだったら、分娩室ないし陣痛室に通されますね。
30分で生まれちゃう人もいるし、3,4日かかる人もいます。
やっぱり痛みが伴うところなので、ゆっくり呼吸を促して
お母さんを落ちつけたり、赤ちゃんに十分な酸素がいくようにします。
そういったふうにして、特にリラックスを促すようにしています。
そばにいてほしい人にいてもらえるように環境の配慮をしたりだとか、
腰をさすったりとか。
ちよ:リラックスが重視されてるなんて考えたことなかったです。
先生:ここが(助産師の)腕の見せ所です。
妊娠中は2つの心臓が一つの人の体に入っている不思議な状態なので、
この二つの命を守るということで、リラックスを促しつつも、安全面にも配慮してます。
これはいきなり分娩が始まったからできるものではないので、
健康づくりや、母親学級に来てもらうなどして、妊娠中から意識してもらうという感じです。
あさ:助産師さんとしてほっとするのは、どんなタイミングですか?
先生:出産の完了は人によりますが、私は無事赤ちゃんとお母さんを安全に病室に返した時ですかね。
分娩が終わったよっていうのは、お産が終わって約2時間くらい経過してお母さんの出血が
止まったぐらいですね。夜用のナプキンが1.5時間でめちゃくちゃ汚れるくらいの血がでますよ。
あさ:…..。(手の力が抜けてきた)
先生:そんなに心配しなくて大丈夫ですよ(笑)私も最初はダメでした。
あとはお部屋でゆっくり休んで帰るという感じですね。